事業承継– category –
事業承継は、オーナー経営者にとっての資産承継です。事業という価値ある財産を承継することを考えます。近年、後継者不在の企業が増えてきており、親族ではなく第三者へ承継するケース(M&A)が増えてきています。
M&Aによって、オーナー経営者は対価としての現金を受領します。つまり、非上場株式という個人財産が、現金という金融資産に転換され、企業経営者から金融資産家に転身することになります。その際、(1)M&Aを通じて売却価格を最大化すること、(2)売却に伴う税負担を最小化すること、(3)受領した現金に係る相続税対策を行うことが求められます。
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M&Aにおける事業価値と企業価値と株式価値の関係は?
【M&A株価はどのように算定するのか?】 第三者間取引において会社売却する場合、対象となる非上場株式の取引価額はどのように決まるのでしょうか。 この点、「M&Aの株価は、純資産プラスのれん代として営業利益3年分から5年分」と説明されてい... -
M&Aの買い手は「意向表明書」において希望する条件を提示する
売り手からの情報開示を行ったならば、その次は買い手候補の手番です。M&Aの買い手は、希望する譲渡価額、譲渡スキーム、今後のスケジュール、その他の諸条件を紙に書いて、売り手に提出します。その条件に売り手が合意すれば、次の段階であるデュー・... -
繰越欠損金を有する会社をM&Aで買収した場合の効果
以前は、繰越欠損金のある会社をM&Aで買収して節税対策を行うという手法が盛んに行われていました。これは、繰越欠損金を有する企業をM&A買収し、その会社に黒字の事業を移すことで課税所得の圧縮を図ろうとする租税回避スキームでした。 しかし、... -
高収益部門の後継者への移転方法~会社分割と事業譲渡
業績好調の会社の株式をオーナー経営者が保有していると、その株式の評価額はどんどん上昇していくことになります。つまり、後継者の相続税支払い予想額は年々増えていくということです。 高い利益水準に対して法人税を支払った上に、相続税負担も大きくな...