2018年11月13日(火)に金融ファクシミリ新聞社にて行われたセミナー【図解でわかる!事業承継型M&A支援実務のすべて~株式評価、譲渡スキーム、条件交渉など、今すぐ使えるM&A実務を3時間で解説~】に公認会計士岸田康雄が登壇いたしました。
講演趣旨
近年、企業の後継者不足を背景として、事業承継に伴う非上場会社のM&Aが急増しています。そしてこのような場合のM&Aプロセスにおける株式評価は、大企業の子会社売却など戦略的M&Aとは異なり、株主が個人オーナーであることに伴う論点が伴います。例えば、DCF法などの公正価値だけでなく、相続税法に基づく株式評価も理解しなければいけません。今すぐ使えるM&A実務のポイントを解説いたしました。
講演項目
1. 【企業経営】 非上場会社を対象とするM&Aは上場企業と何が違うのか?
2. 【条件交渉】 M&Aを支援する専門家に求められる助言機能とは何か?
3. 【条件交渉】 意向表明書の書き方、基本合意書・譲渡契約書の内容を理解する。(希望者にはテンプレートを無償提供)
4. 【株式評価】 企業価値を将来キャッシュ・フローで計算するのはなぜか?
5. 【株式評価】 DCF方式とM&A仲介業者方式の考え方はどこが違うのか?
6. 【株式評価】 投資銀行のValuationと異なる税理士の株式評価とは何か?
7. 【譲渡スキーム】 非上場M&Aは、株式譲渡ではなく事業譲渡が主流なのは本当か?
8. 【譲渡スキーム】 税引後の手取額はこれだけ違う!譲渡スキームの選択に注意!
9. 【不動産・税務】 不動産M&Aと事業承継税制(「経営承継円滑化法」)を活用した節税
10. 【成功の秘訣】 M&A成功の秘訣8カ条
講師紹介
岸田 康雄 (きしだ やすお)
事業承継コンサルティング株式会社 代表取締役
島津会計税理士法人東京事務所長
公認会計士、税理士、中小企業診断士、国際公認投資アナリスト(日本証券アナリスト協会検定会員)
一橋大学大学院商学研究科修了(経営学および会計学専攻)。 中央青山監査法人(PwC)にて事業会社、都市銀行、投資信託等の会計監査および財務デュー・ディリジェンス業務に従事。その後、メリルリンチ日本証券、SMBC日興証券、みずほ証券に在籍し、中小企業経営者の相続対策から大企業のM&Aまで幅広い組織再編と事業承継をアドバイスした。 現在、相続税申告を中心とする税理士業務、富裕層に対する相続コンサルティング業務、中小企業経営者に対する事業承継コンサルティング業務を行っている。 日本公認会計士協会経営研究調査会「事業承継専門部会」委員。中小企業庁「事業承継ガイドライン」改訂小委員会委員。
著書には、「プライベート・バンキングの基本技術」(清文社)、「信託&一般社団法人を活用した相続対策ガイド」(中央経済社)、「資産タイプ別相続生前対策完全ガイド」(中央経済社)、「事業承継・相続における生命保険活用ガイド」(清文社)、「税理士・会計事務所のためのM&Aアドバイザリーガイド」(中央経済社)、「証券投資信託の開示実務」(中央経済社)などがある。